コンクリートの端をゴソゴソと歩いている姿が印象的。私も小さなころ捕まえて、丸くなる姿をじっと眺めていました。
都会でも比較的、簡単に目にすることができると思います。今回はダンゴムシの寿命について、その生態の一部とあわせてお話しします。
ダンゴムシの寿命は?
ダンゴムシって、「ムシ」とつきますが昆虫ではなく実は甲殻類(エビやカニ)の仲間なんです。甲殻類の仲間ということは…。そうです、非常食として食べることができるそうです。加熱するとポップコーンのように弾けるそうです。ダンゴムシも土着のものと外来のものがあります。在来種は浜辺や森林に住んでいます。それぞれ、「ハマダンゴムシ」と「コシビロダンゴムシ」といいます。
ここでは私たちが庭先でよく目にする「オカダンゴムシ」の話をします。
実は、オカダンゴムシはヨーロッパから帰化した生物です。人家の庭や公園、荒れ地などいろんな場所に住んでいます。大きな石を持ち上げると、その下に数10匹いたりします。生まれてから3年~5年がダンゴムシの寿命です。
大きくなるたびに脱皮を繰り返します。薄い半透明の膜のようなものを脱ぎ捨てます。最近ではダンゴムシ専用の駆除剤を目にするようになりました。確かに新芽や農作物を食べてしまうこともあるかもしれません。
しかし、自然の生態系の中で大きな役割を果たしていて、腐った木や枯れ葉、動物の遺骸などの有機物を無機物へと分解しています。分解された土はふかふかとした団粒構造をもち、水はけがよくなります。
まとめ
みなさん、ダンゴムシの姿がエビやカニと結びつきましたか?オカダンゴムシは在来種とばかり思っていたので、驚きました。
小さいけれど自然のサイクルに貢献しているんですね。都会で暮らしているみなさんも、ときには小さな声に耳を傾けてみてください。
今のあなたにおすすめの記事