誰でも1度は指先にとまらせ遊んだりしたことがあるかもしれない小さな生き物。 そう、テントウムシです。ここでは主にナナホシテントウ(背中に黒い点が7個ある)について。その生態の一面を交えながら、寿命に関して説明します。
天に飛び立つテントウムシの寿命は?
みなさん、知ってましたか!?
太陽に向かって飛んでいくことからテントウムシ(天道虫)ってついたって。テントウムシの住んでいるところは、日本に広く分布しています。日当りのいい草原など、特に多く見られます。あまり珍しい生き物ではありませんが…。
なんと寿命は2年~3年もあるんです。
メスのナナホシテントウは、1度に葉の裏に10個~40個の卵を産みます。幼虫の間は仲間をお互いに食べてしまうことも。季節や地域によって異なりますが、卵から成虫になるまで約1カ月。
その過程で私たち人間が助けられていることがあります。野菜や果実に被害をもたらすアブラムシ。実は、このアブラムシをバリバリ、ムシャムシャ食べてくれるんです。ですから、この関係を農業に利用されることもあります。
いつも元気に動き回っているイメージがありませんか?
でも、テントウムシは草の根元などで夏場と冬場にゆっくりと休みます。もちろん、冬でも暖かいところは活動していますが。また、こんな面白い面も。
生きてないふりが得意で、これは「擬死」と呼ばれています。
驚くとひっくり返り、足を縮めてしまう。さらに、攻撃されると臭くて苦い汁(アルカロイドという毒を含む)を出します。このため鳥に食べられることも少ないです。
まとめ
こうしてみると、テントウムシっていろんな側面がありますね。人間の役に立っていたり、共食いといった恐ろしい面もあったり、死んだふりといったお茶目な面も。散歩に出かけたついでに、草むらをのぞき込んでみると見つかるかもしれませんよ。
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